日本コーチ協会主催 第13会年次大会開催報告(2011年)

2011年11月26日(土)、日本コーチ協会の第13回年次大会が、ホテル ルポール麹町(千代田区永田町)で開催されました。今年は「ビジネス、医療、スポーツの最前線から考える、コーチングの可能性」というテーマにもとづき、各界の最前線で活躍される3名の方々にご講演いただきました。
ご参加いただきました皆様、また運営をサポートしてくださった皆様に、心よりお礼申し上げます。
以下に、当日の様子の一部をレポートします。

◆Sesson1 「勝利をもたらしたチームワーク ~サッカーワールドカップ南アフリカ大会日本代表チームにスタッフとしてどのように関わったか~」

三重大学教育学部 保健体育科 教授
2010年FIFAワールドカップ日本代表 高地トレーナー
杉田 正明 氏

2010FIFAワールドカップ 日本代表チームの高地対策の専門家としてフルに帯同されたなかで、実際の活動内容や選手、監督、スタッフ同士の関わりを紹介されました。 選手のコンディションを試合の日にベストの状態にもっていくためには、それぞれの検査や測定結果を科学的に分析し、監督にアドバイスする、専門家の地道な努力があったことを知りました。そして、その上で見る、南アフリカ大会での日本代表チームの快進撃の動画は、鳥肌が立つほど感動的でした。 また、サポートスタッフとしてのコミュニケーションのあり方や、個別対応の重要性は、コーチにとってもヒントとなるものでした。

◆Sesson2 「アンチエイジングをコーチする」

慶應義塾大学医学部 眼科教室 教授
慶應義塾大学環境情報学部ヘルスサイエンスラボ
坪田 一男 氏

冒頭で、医療従事者にとってメディカルコーチングの実践がいかに重要であるかをご自身の体験を交えてご紹介されました。 眼科医である一方、アンチエイジングの専門家である坪田先生は、コーチとしてごきげんに生きるために、まず健康が重要であることを説明されました。そして、健康、ごきげんでいるための、食事や運動など具体的な方法を紹介。ユーモア溢れるお話しぶりや、先生ご自身の動画に会場から笑いが絶えない講演でした。

◆Sesson3 「組織のリーダーシップとコーチング」

株式会社会社コーチ・エィ 代表取締役会長
伊藤 守 氏

グローバルコーチングファームである、コーチ・エィの紹介とともに、組織におけるビジネスコーチングの最先端を事例を交えながら説明されました。
組織の隅々まで、コーチング文化を行わたせる「システミック・コーチング」や、リサーチによって、常に成果のエビデンスをとっていく方法が、これからの組織コーチングのスタンダードになっていくことを確信させられる講演でした。

過去の大会の様子