日本コーチ協会主催 第15会年次大会開催報告(2013年)

2013年11月10日(日)日本コーチ協会の第15回年次大会が、都市センターホテル(千代田区平河町)で開催されました。今年は「コーチングによる組織開発」というテーマに、地方自治体、一般企業、病院での成功事例をご講演いただきました。
ご参加いただきました皆様、また運営をサポートしてくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
以下に、当日の様子をご報告します。

◆Sesson1 「なぜ、地方自治体でコーチングなのか? ~小田原市コーチングプログラム~」

小田原市 企画部職員課人事研修係長
草柳 俊之 氏

「職員が主体的に考えて行動し、市民の最良のパートナーとして新しい小田原を創造する」ための コーチングプロジェクトについて熱く、楽しく語っていただきました。
400人が参加し、組織全体を巻き込むために行った取り組みをストーリーにして具体的に紹介いただきました。 また、成果について事例や調査結果を示されました。

◆Sesson2 「コーチング文化を醸成する戦略的プロセス」

株式会社ドール 人事部シニアマネージャー
利根川 護 氏

自社での取組を例に、組織にコーチングを導入するプロセスについてご紹介されました。
プロジェクト成功のポイントとして、導入前の事前調査、ゴールを達成する人材の選抜、導入担当者の高いコミットメントの重要性についてお話いただきました。 また、受講者の変化、部下の変化、ビジネスインパクトについて定量・定性両面から具体的に示されました。

◆Sesson3 「最高の病院になるために 全病院的なコーチングの導入」

名古屋第二赤十字病院 院長
石川 清 氏

トップである院長みずから病院にコーチングを導入し、風土変革を実現した事例をご紹介いただきました。 取組後の調査では、職員満足度の上昇、看護師離職率の低下が見られるという結果を示されました。
さらに、病院経営で最も重要なのは人材であり、医療界にこそコーチング導入の意義があると話されました。 また、災害医療の非常時に主体的に考え行動する力を身に着けるためにもコーチングが有用であると話されました。

過去の大会の様子